2012年01月20日

成年後見の申立人がいない・・市町村長申立て

後見のご相談を受けている中で、一番お困り度が高い

のが、身寄りのいない認知高齢者の問題です。

現場では、後見制度を使わないともう難しいという

ことになっても、申立人がいない・・・・

様々な事情で、施設を移ることになったりした場合にも

ご本人に契約する判断能力がなくて・・・

というような状況が発生したりします。

成年後見の申立をすることができるのは、本人、配偶者、

4親等以内の親族、検察官などとなっています。

4親等以内の親族というのは、かなり広い(配偶者の甥姪、

叔父叔母まで該当します)のですが、現実にはなかなか

申立人を見つけるのが難しい場合が多いようです。


申立人がいない場合には、市町村長が申立を行います。

札幌市の場合は、市の介護福祉課などに相談すると、

ご本人の状況などを調査をした上で、市長が申立人となって

後見開始の審判の申立を家庭裁判所に行います。

この場合の費用ですが、申立費用は市町村が負担します。

(ちなみに成年後見の申立費用は、原則、申立人の負担です)


後見人は家庭裁判所が選任を行います。後見人への報酬は

被後見人の財産から支払われます。

では、被後見人が経済的に厳しい(後見人報酬を負担できない)

状況の場合はどうなるのか、ということですが、その場合には

市町村から補助(札幌市は月額上限18千円だそうです)が

あり、これらを考慮して、家庭裁判所が判断をします。

市町村長申立は、市町村の財政の問題もあって、なかなか

受けてもらえないという話を、耳にしますが札幌市の介護課

に確認した所では、要件に合っていれば基本的にお断り

するようなことはありませんというお返事でした。


この要件に合っていればというのは、

実は申立人権者はいるのに、急いでいるといった理由で

市長申立を申請したり、高齢者の入居している施設側の

都合だけで申立を行ったり、といった場合には調査の上

受けない場合があるということです。

(施設側にも、事情や言い分はあると思いますが・・・・)



独居高齢者の場合、施設に入所した時には、ある程度判断能力

があっても、時間とともに認知が進行してしまい、後見人をつける

タイミングも掴めず・・・・というようなこともあると思います。


申立人が見当たらないというような場合には、やはり判断力がある

うちに任意後見契約を結んでおく必要があると思います。

任意後見契約を結んでおくことで、高齢者ご本人の保護の空白?

を作ることなく、スムーズにサポートができます。








posted by 札幌の行政書士・FP 村上よしまさのブログ! at 09:31| Comment(0) | 後見制度 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。